人間ドッグを初めて受ける時、何をどうしたらよいか戸惑うことが多いですよね。

仕事をしていれば会社で健康診断を行うのですが、会社の場合の健康診断は法定検診とも言われていて、本当に必要な項目だけ調べればよいことになっているんです。

身長や体重、血圧や視力など行い、医師との診察の時間もあるのですがその時間自体は限られているので、体の悩みなどは話す時間がないのです。

自分は健康診断を受けているから大丈夫、と思っていても体の詳しいことはわからないので、本当にしっかりと調べたいならば、医療機関などで行っている人間ドッグを利用したほうが良いでしょう。

人間ドッグというのは、法定検診やメタボ検診といったものよりも数多くの検査項目があり、しかも自分の希望するものをチョイスできるようになっています。

行える検査項目に関してはすべて希望しているものが行えるところと、ある程度の制限があるところと様々であるので、自分が何を調べたいかということを重点において医療機関を選ばなくてはなりません。

だいたいの場合、血液や尿、視力や聴力、眼底の検査、心電図や肺活量、血圧検査などを行い、オプションで女性であれば乳がんや子宮がんの検査も行い、胃カメラなども行います。

内科的な部分での検査が多いので、脳の様子を知りたい場合は脳ドッグを、全身のがん細胞について知りたい場合はPET検査を改めて行う必要がありますが、すべて網羅されている医療機関もあるので、興味がある場合は問い合わせてみると良いでしょう。

会社で行う健康診断の場合、基本的なことだけを見ます。

意外と見落としがちなのが眼底検査であり、眼底検査では緑内障があるかどうかということがわかります。

血圧が上がっているか、メタボ気味かどうか、というのは日常の中でもわかることなのですが、目に関しては視力が落ちたということ以外全く無自覚でありわからないことが多いです。

このような検査をして初めて緑内障などの病気にかかっていることがわかり、急いで治療を開始することもあるので、眼底検査はしっかりと行っておいた方が良いでしょう。

緑内障というのは日本人において失明する病気の1位にあり、気が付かないうちに視野が狭くなり、やがてすべて見えなくなってしまう状況のことをさします。

視野が狭くなってももう片方の目で補ってしまうので、脳は全部が見えていると錯覚をし、自覚がないまま進行してしまうのです。

このような状況にならないためには人間ドッグを受けて、自分では気が付かない病にいち早く気が付き、治療を開始することが大切です。

そしてオプションでがんの腫瘍マーカーテストも入れることができます。

PET検査でがんの詳しい検査を行うことができるのですが、簡易的であれば腫瘍マーカーで数値の状況を見ることができ、数値が上がっていればなにかしらの病気が隠れている可能性があります。

ただし腫瘍マーカーの値が正常であったからと言ってがんになっていないとは言えません。

がんの中には、腫瘍マーカーに反応しにくいタイプのものもあるからです。

このように全身を調べることができる人間ドッグはだいたい3万から5万円程度の金額となり、午前中に検査を行って昼食をその場で食べ、午後診察を受けるという形になります。

もちろんこの金額の中には昼食代も含まれています。

その日のうちに簡易的な結果が出て2週間後に郵送で新たに詳しい検査結果が送られてきますが、何か異常がある場合はすぐに対応してもらうことができることが多いです。

総合病院で行っている人間ドッグを受けた場合、優先的に予約を入れてもらうことができ、詳しい診察を受けることもできるので、いち早く治療を開始することができます。