風邪を引いた場合、内科に行こうか耳鼻科に行こうか悩むことがありますね。
鼻の症状が出ていれば耳鼻科なのかな、と感じるのですが、なんとなく耳鼻科は行きにくい雰囲気があります。
どちらの科に行くかどうか、という判断は、風邪の症状によって異なります。
もし鼻水がものすごく出ててしかも黄色く粘着性のものが出ていたり、明らかにのどが赤い場合は耳鼻科の方が良いでしょう。
逆にお腹が痛くなったり、下痢や嘔吐を繰り返している場合は内科に行った方が良いのです。
耳鼻科ではのどや鼻の検査をする場所でもあるので、そういった機器も数多くあります。
単に鼻水がひどくなったと言っても、鼻水が黄色の場合副鼻腔炎や中耳炎を引き起こしていることがあり、このような症状が出ているかどうかは内科ではわかりにくい部分があります。
副鼻腔炎というのは、鼻の左右にあり頬の部分であるので、そこの場所に膿がたまってしまうと、顔が痛く感じたり歯が痛くなったりする症状が起こります。
さらになんだか自分の鼻が臭うように感じ、アジもわからなくなってくるのです。
このような状況になると内科へ行っても、もうすぐよくなるよ、という表現で終わってしまうことも多いです。
実際に、風邪をひいていたが、この頃なんだか鼻づまりがひどくて自分の鼻から臭いがしている気がする、という話をかかりつけの内科に相談をしたら、今は花粉症の時期だから仕方がない、という説明をされたことがあります。
だんだんひどくなっている気がしたので、耳鼻科を受診したら副鼻腔炎になっていました。
花粉症ではないのに、何を根拠にそう言ったのかはわかりません。
ただ、こういった経験からも、鼻の症状が出た場合は耳鼻科を受診したほうが良いのです。
適切な治療をしないと副鼻腔炎はなかなか治らないので、注意が必要ですし、早期に治療を行ったほうが自分の体の負担も軽減できます。
ただ喉の場合はその時々によります。
喉が単に赤いだけであれば内科でも耳鼻科でも対応できるのですが、咳を伴う場合はまず内科を受診して、マイコプラズマ肺炎になっていないかなどのチェックをしたほうが良いのです。
そして激しい喉の痛みと共に息苦しさを感じた場合は咽頭蓋炎を起こしている可能性があり、咽頭蓋炎は内科ではわかりません。
この病の場合、命に関わることもあるので、初めから耳鼻科を受診するようにしましょう。
風邪というと内科を思い浮かべますが、基本的に喉と鼻の症状が出ている場合は耳鼻咽喉科を受診することが大切です。
症状に合わせた薬を処方してもらえるので、比較的早期に改善へと導きますし、咳がひどい場合は吸入剤などをその場で吸って自宅に帰ることもできます。
風邪をひくと耳の聞こえが悪くなったりもしますが、その場合も聴力検査が行える施設は耳鼻科にそろっていることが多いので、どのくらいの聴力があるかも知ることができます。
ですので、お腹の痛みや下痢、嘔吐といった症状の場合は内科へ行く、という意識でいたほうが良いでしょう。
内科においても風邪に対する治療はもちろん行っていますので、症状に合わせた薬を処方してもらうことができますし、胸の音が気になる場合はその場で指摘してもらうこともできます。
インフルエンザの時期であればその検査を素早くしてもらうことができますし、今どのくらい流行しているのかという状況もつかみやすいです。
特に家族の中に小さい子供がいる場合は、あらかじめどのくらい流行しているのかを教えてもらうことによって、予防をしっかりと行おうという認識が芽生え、感染のリスクを軽減することができるのです。
どちらでも診てもらうことはできますが、耳やのどの症状は耳鼻科と覚えておいてください。